仲井 勇貴

毎月ひとりずつ、気になるあのスタッフにインタビュー
仲井 勇貴 ナカイ ユウキ／スタイリスト(取材当時)

秋田に来て大きく環境が変わりましたが、ずっと続けていきたい大切な仕事です。

爽やかな笑顔に癒される、そんな印象の仲井さん。
高校時代に出会った美容師という仕事、秋田にやってきた理由、など少しだけインタビューしました。

「高校時代にテレビでしきりに『カリスマ美容師』などと取り上げられているのと見たとき、初めて仕事として美容師という職業を意識しましたね」少し照れながらそう語る仲井さん。当時の美容師ブームをテレビで見て「若者が成功するなら美容師」と思ったそうです。しかし、実際に美容師を目指し目標に向かう中で意識は変わってきたといいます。「憧れた当初はまだ高校生でしたから、仕事というものについてぼんやりとしかわかっていなかったのもありますね。やってみると全然違う。違うからイヤだとかではなく、この仕事の大変さも含めてとても魅力を感じるようになりました」
　美容師になるために専門学校で2年学び、仙台で無事就職。しかし何故秋田へ？「あのときは仕事中でしたが、水もガスも電気も止まってしまって、勤め先の美容室も営業できる状態ではありませんでした。」
　2011年3月11日に起きた東日本大震災の日、仙台で仕事中に被災。ライフラインも全て寸断され、職場だけでなく自宅でも不自由な生活がしばらく続いたそうです。当時の仙台での状況はここで語るまでもなく、まずは家族だけでも･･･と、被害の少ない秋田へ避難。その後仲井さんも秋田へ。

　「ATLANTIS(前店舗)は仙台の美容のフリーペーパーや口コミで知っていました。秋田で働くならこのお店で！と思っていたので、ホームページの採用情報を見てすぐ連絡したんです」そんなきっかけで秋田に移り住んで数年。積雪の多さに驚いたりしつつ秋田での生活も慣れてきたそうです。

　最後に仲井さんにとって美容師という仕事について伺ってみました。「仙台の職場が再開したとき、お客様が私のことを心配してくださっていたということを元同僚から聞き本当に嬉しかったんです。私のことを覚えていてくれたと聞き、信頼関係を気づくことが出来たのかなと。この仕事はお客様のライフスタイルに関わる大切なお仕事だという気持ちで、癒しを感じていただけるよう、いつも変わらぬ気持ちでお客様に接していけたらと思っています」

　インタビュー中お話を伺いながら、仲井さんは「初対面だけど安心できる」そんな人柄を感じました。これからも秋田で私たちに癒しを届けてくれるのが楽しみです。